宝ものづくりの
プロたち

お宮参りの撮影を予定しているご家族からお聞きした「高齢のおばあ様とお孫さんで、記念撮影をしたい」というご希望。より深くお話を聞くと、おばあ様は最近大きな病気で入院され、やっと退院の許可が出た日に撮影に来られるとのことでした。
そこでスタッフ全員がお孫さんだけでなく、おばあ様の体調も考えて、撮影が滞りなく進むよう徹底的に準備。当日は撮影も予定通りに進み、最後に車椅子で来られたおばあ様に「お孫さんと2ショット撮影をしませんか？」とお伝えしました。そして、おばあ様がお孫さんを抱っこして撮影したのですが、その時に涙を流されたんです。実はこの時がお孫さんとおばあ様は初対面。無事撮影できたことで私たちの想いも果たせただけでなく、ご家族も幸せな空気に包まれた瞬間でした。

もともとコミュニケーションが苦手で、入社後も最初はお客様に何を聞けば良いかわからず悩んでいました。そんな中、マネージャーから「自分の興味のあることから聞いてみればいいんじゃない？」というアドバイスをいただいて実践。お子さんに「そのキャラクターのおもちゃ、どこで買ったの？」や「今日、どこかにお出かけしてたの？」と聞いていくと、自然と話がつながっていきました。その時に得た手ごたえから、以降は初対面のお客様と話すことが楽しく感じるように変化。コミュニケーションがうまくいくようになって、撮影時に「○○ちゃんが好きなキャラクターのぬいぐるみと、こんな撮影シーンはどうですか？」といったプラスワンの提案もできるまでに成長しました。

私自身、両親が作ってくれた幼少期からのアルバムがあるのでよくわかるのですが、昔の写真を見る時は、当時を振り返って優しい気持ちになったり、親の愛情を感じたりできるものです。
「写真はその時だけでなく、その先の未来も幸せな気持ちにしてくれるんだ」という実感があるからこそ、今この仕事をしている私はお客様の写真撮影に全力で取り組めているのだと思います。